FILCO製のキーボードは有線のmajestouchも使用しており、安定のタイピングと効率から定期的に買い替えや買い足しをしています。職場とかでは予算が余るたびに主要PC分を買い替えている要素が大きいので10台近いです。僕のカスタマイズした共用PCは大半の人が、「このキーボードいいですね!」「ここのPC使いやすいですね」って言われます。その主役となっているのが今回のFILCOキーボードです。今回はMacとWindowsに対応して無線Bluetoothで接続できるタイプmajestouch convertible3 TKLを買い足したので、パッケージ開封からセットアップやオタッキーな機能の紹介をします。
majestouch convetible 3のパッケージの開封と梱包物
梱包パッケージは高級キーボードらしくややアメリカンに仕上がって(日本製だけど)、「買った!」って感じがします。
梱包物は見ての通りにシンプルで、
- キーボード本体
- USBケーブル:USB-A to USB-C
- 単三電池電池2本
- 説明書
- 交換用のキーキャップ
- キープラー(クリッパー):キーを取り外す道具
「キークリッパー」は高級キーボードならではの梱包物です。単三電池がついているので、開封したらそのまま使えます。しかも、半年ぐらいは寿命が持つとか。十分すぎる寿命ですが、MacだとBluetooth画面で電池残量%が表示されない為、予備で電池か有線ケーブルをスタンバイしておいた方が良さげです。キーボード本体にもそれっぽいLEDがあるので、半年後に記事を更新します。
パッケージには対応OSにMacの記載がないのですが、しっかりと対応しています。しかも簡易Macモードまで特殊キーが配備されています。言い換えれば、メーカー的にはMacは簡易対応ということでしょうか。まあ、キーの数がApple純正とは確かに違います。
重さは1kg (フルサイズだと1.2kg)+電池分といった感じで、軽量のノートPCぐらいなので、片手でフッと持ち上がる。Logicool K855みたいな同サイズのキーボードで0.7kgですが、FILCOの方が明らかに重厚感があります。他の有名なメカニカルキーボードの中では1kgは真ん中ら辺の重さで、2kgとかもあるので全然軽いと思っています。
梱包の箱は割とすぐに捨てる派ですが、万が一の初期不良に備えて備品と合わせて捨てずに棚にキープしました。FILCOは故障時のサービスがいいと噂で聞いたことがあります。(故障経験がありません。)
キーボード本体の構造
旧式のcovertible2より大幅にアップグレード!
接続端子がUSB-Cにグレードアップ
有線でも接続できるようにUSBケーブルが付属している。キーボード側がconvertible3になってからmicoroUSB(USB-B)だったのがUSB-Cになっています。
micoroUSBって同じ様な形の割に種類も豊富で、壊れやすくて、挿す向きも決まっていたりと使い勝手が苦手なのですが、ようやく終わったか、っという感じでUSB-Cになりました。
最近ケーブル類をUSB-A, USB-C, ライトニングで揃えているので、なお都合良しです。
もちろん電源供給効率もアップでしょう。
試しにApple充電用の「USB-C to C」ケーブルをMacと接続してキーボードの動作テストをしてみた。
- Mac本体のC端子に接続:○
- Ankerの分配器経由5Gbps端子:○
- Ankerの分配器経由PD端子:❌(認識はするが、キーは打てない)
FILCOキーボードの右上にLEDが何個かあって、USBのUが青く点灯しました。ケーブルは割となんでも良さそうで難なく有線接続OKでした。(Uチャンネルで認識した時点でキー配列の初期設定はUS配列になっており、チャンネルごとにJISを使いたいならセットアップする必要がある様です。)
尚、ハイパフォーマンスモード(Display, 給電、USBハブに対応した太いヤツ)に対応したType-Cケーブルを使おうとすると、端子周囲がゴッツイせいでキーボード側に挿さりませんでした。他のケーブルは全て互換があるようでFILCO純正「USB-A to C」みたいなタイプの僕の持ち合わせは、どれでも接続できました。
USBスルーポート:USB-A端子の追加
USB-Cの隣に、何かを接続増設できるUSB-A端子が追加されました。今回の目玉アップデートの一つです。
USBフラッシュメモリに使ったりと色々できそうだが、横並びにあるUSB-Cに接続をしていないと機能しない。そもそも給電が電池しかない状態で無線状態では無反応です。この状態(電池起動のキーボード)では充電とかの電源供給が目的がある場合は、PC(厳密にはDisplay経由などUSBキーボードとして認識するデバイス)に接続しない限り無効となります。
上でも記述した、ここの端子がどのように使えるのか要調査で、飾りではないことを祈る。今わかっている事、
- iPhone、AirPodsの充電など:○
- テンキー:○
- 無線レシーバUSB-Aを経由したマウス(Logicool製LogiBolt, Unifying):○(Ankerの分配器を経由するとPD対応ポートは❌、5GbpeポートやPC本体などは○)
- USBフラッシュメモリ:○(PD向けなど特殊端子❌?、認識しようと努力するのはテスト用のUSBの容量のせい??)
今回テストに使用したUSB(SSDスティックタイプの1TB,Buffalo SCTU3A)では、負荷が厳しめのためか、繰り返すと認識が鈍いことがありました。容量が8GBとかのUSBでは楽々と接続できます。また、このキーボードの構造だと、どのUSBのLEDも見えない向きに装着されてしまい、認識できてるのか?って不安になるUSB-Aの上下向きが残念な要素です。キーボードごとひっくり返さないとUSBのLEDが拝めません。
かなり遠回りな接続も試しました。PCーDisplay間をUSB-Cで接続し、DisplayがパフォーマンスMode(Display表示、充電、USBハブ)ができる状態で「キーボードのUSB-CからDisplayのUSB-A」に拡張接続した状態でも認識しました。
今度は逆転の発想で、「PCにUSB-CをキーボードにUSB-A」にって、逆方向も試しましたが何も起きず、電気が流れず、キーボードも認識しませんでした。キーボードには一律にUSB-Cに接続しないと給電されないらしく、認識を示すLEDの点灯がありませんでした。
よって、キーボードに向かって「C to C」「A to C」は可能、「C to A」は不可能という設計でした。
今回はテンキーレスモデルのキーボードを買ったので、保険に考えていたテンキーがこのUSB-Aから増設できると確認できた。(購入前にテンキーありなしは多少悩みました。)
Bluetooth切り替えボタンの追加
旧モデルではペン先などで切り替えていたのが、普通に指で押せるボタンになりました。
その分、キーボードの右上がゴッつくなりましたが、使ってみると、この出っ張りがあってジャストフィットです。買う前、使うまでは、ゴッツ、邪魔、コンパクトにせい、と思いつつ、他に惹かれる要素が強かったので黙認してました。いざ使うと、接続切り替えが楽ちんだの、早い、視認性良しで、有線と合わせて5つボタンがあるので、これぐらいのサイズが最小で丁度でした。
1〜4が無線のチャンネルで、UがUSBの有線チャンネルです。
ペアリング方法は、Bluetoothらしくシンプルにボタンを長押しすると点滅するので、その状態でペアリングしたい PC(端末)をセットアップしていきます。操作は端末上で、キーボードに数字の入力を6桁ぐらい求められるので、それをFILCOのキーボードでタイプして「Enter」で終了です。
この対象端末は、iPhoneとか何でも対応範囲なので、4番とかは多分使わないので、設定してしまうと便利です。iPhoneのキー配列の設定は少しクセがあるので、図解で記事にしています。
PCがBluetoothに対応していない場合、Windowsならば別売のUSBレシーバーで対応することもできます。1000円程度、5分程度と割と短時間低予算ですみます。
Macモード:DIPスイッチの追加
DIPスイッチ自体は旧モデルからあったのですが、変更範囲が少なくて、ほぼ使えず。そこまで変更したいなら、キー配列を変更する「Karabiner-Elements」みたいなソフトでカスタマイズした方がは早かった。今回はシンプルに「Macモード」の6番の追加が大きい。ただし、ペン先や爪を使わないと6だけのキーを変更するのは難しい。(下の画像は爪でやりました。)
FILCOはミニラシリーズだとMac用のキーボードが簡単に入手できるが、Majestouchシリーズになると、馴染めるか心配になるため、MacユーザーとWindows二刀流には超助かる機能!
他は従来からあるスイッチ、かつキーボードの背面に早見表が添付されているので覚える必要はなし。
FILCO独自の構造がいくつかある。convertible2から進化しており、背面のDIPスイッチは要チェック
Convertible 3のセットアップ (設定)
無線接続では特に、認識初期はUSキー配列なので、JIS希望者はJISに変更する必要があります。
Macの場合
左上リンゴマーク > システム環境設定 > キーボード > キーボードの種類を変更
(ここで、「Bluetoothキーボードを設定」って最もらしいボタンも見かけるけど、これは関係ないので無視します。)
「キーボード設定アシスタント」、の指示通りにボタンを進めていく。最後に「キーボードの種類を選択」でJIS(日本語)に選択してして終了。
確認方法としては、
デスクトップ画面右上らへんに「あ ひらがな」「A 英字」みたいに表示している箇所をクリック > キーボードビュアの表示
現在のキー配列が表示されるので、「@$%&+」といった主要な記号が手元のキーボードと一致しているかを確認して、一致していれば US > JIS に変更成功!
この時点、たぶん、失敗している人が多くて、(僕もその一人)その場合、めげずに「キーボードの種類を変更」をリトライします。今度はあえて「ANSI」「ISO」を選び、再度「JIS」を選びます。
それでもダメな場合は、MacOSの言語入力がサファリとか他のソフトに支配されていて変更できない状態にあると思われます。
一度PCを再起動して、「キーボードの種類を変更」をやり直すとJISに変更できたりします。この現象はMacに限らず、iPhoneでもWindowsでも無線キーボード設定のあるあるなので慣れます。
使い心地
今回、茶軸を買いました。タイピング感覚はmajestouch使いとしては有線シリーズと何も変わりません。無線ならではのタイムラグは少し心配でしたが、さすが、Bluetooth 5.1にアップデートしただけあって、そんな挙動は感じません。無線ならではのチャンネル切り替えがサクサク動いて快適で、気楽にiPhoneでキーボード入力ができるって能力は嬉しい誤算でした。
ついでに、リストレストのマカロンも新調してデスクがスッキリとさせました。
テンキーレスを選択した理由は右のスペースを自由にしてマウスなどを近距離に配置するためです。こんな感じで、程よい重厚感があるので、写真の様にマウスパッドをオーバラップさせてキーボードを置くスタイルなので、傾きなんかは感じられず、キーボードが勝っています。
こんな感じにコンパクトに配置しているので、マウスパッドを1mmにしておき、キーボードやノートPCを置いて傾きに気づかないデスクの設計にしています。
Logicool M750のDPIスイッチで速度を最速機能に割り当てているので、このマウスパッドの広さからはみ出ることはありません。
こだわりの周辺アクセサリとして、
- 大きめ、暑さ1mmのマウスパッド
- マウスポインタの移動を高速に切り替えられるマウス
気分でキーボードの位置をずらしても、マウスとマウスパッドに余力があるため対応できるスタイルで使います。
まとめ
そんなconvertible 2から大きく進化をしたmajestouch convertible3でした。200g軽いテンキーレス版がおすすめです。
そろそろマクロ機能もこの価格帯のキーボードでも付属してそうで、試しに調べてみたのですが、未実装でした。
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