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マウスのホットキーでチャンネル切り替え!ATENのKVMのお勧め機種:CS1922M、CS1924Mなど

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ATENのKVMの面側USB3端子 ガジェット

職場なんかで複数のPCを相手にコンパクトにデスクをまとめようとした時に役立つKVM。KVMはCPU切り替え機とか画面切り替え機とか呼ばれる、要するにコンソールの管理を1つにまとめる中継機(束ねる)の役割です。今回はやや高額な安心の日本産ATEN製から、取説に書いてあるホットキーなどがどこまで互換するのかを動作テストしました。

この機種はマウスにホットキー(Hot key)が割り当てでき、マウスホイールをダブルクリックするだけでチャンネル変更ができます。KVMのチャンネル切り替えの用にリモコンとかがありますが、そんな機種が馬鹿らしくなるぐらいスゴい!!

しかも、取説の仕様の記載に反してテストで稼働したマウスの種類が多い、というか手持ちは全部OKでした。

安くはないので、ご参考にどうぞ。

今回、使っているのはCS1922M(2ch), 1924M(4ch)を1台づつ。(チャンネル数とサイズ以外は同じ)

使いこなせなかった文鎮になるので、しっかり取説を読み込んでスペックを引き出しました。

正確にはこの製品はKVMじゃなくて、KVMPということで、Keyboard, Video, Mouse, Printer(USB機器の共有)ができるので、パソコン切り替え機KVMとしては少しグレードが高いです。このPはかなり特殊な機能ではなく、Printerなどの共有するUSBポートが少し多いってだけです。

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マウスのホットキー対応KVM ATEN CS1924M概要

CS1924Mはチャンネル4つまで組めるが、KVMの筐体が大きくなるため置き場所を選ぶが、1つのデスク(コンソール)に4台分のPCを詰め込もうとするのだから、これくらいは仕方ないか。画面入出力DisplayPort(DP)の4K対応なので、動画処理や画像関係などの仕事に使いやすい。

クライアントからのDP to DPやUSBケーブルは付属していて、特別なケーブルという訳ではないで純正以外で配線してもOKです。クライアントがMacとかでUSB-Cな場合はUSB-C to DPケーブルを自前で手配する必要があり、下手なケーブルを選んで映像がブチブチ途切れるとかは勘弁だけど、ケーブルブランドがUGREENぐらいしかオススメがない。オーバースペックで少し高いけど、間違いないケーブルの一つです。

DVIやHDMI版のKVMは一番最後に紹介しておきます。

コンソール用にUSB Portが背面にv2.0が2portとv3.1が1port、前面にUSB v3.1の計 4 PortがありKVMP、USBドック的な使い方ができる。基本マウスとキーボードで2つ、USBストレージ共有で1つ、予備枠1って感じで使うことになると思う。

前面のUSB端子は便利で、各端末をまたいだデータストレージとして使いやすい。例えば、インターネット接続ありのPC1とPC2をKVMに接続しておき、欲しいデータをPC2からPC1にUSB経由で簡単にアップロード出来る。

ATEN KVM品番のMはMTS(マルチストリームトランスポート)

MはMTS(マルチストリームトランスポート)対応の事で、背面にDisplayPortとHDMIの画面出力ポートが計2つあり、シングルだとミラーリング、マルチだと拡張表示にKVMPで表示変更ができる。これを機能させるホットキー(セッティングモードでF)もある。

ちなみにMacのM1/M2あたりを拡張表示のドライバーがわりにできそうですが、拡張できないので要注意。シングルもマルチでも複製表示になるだけでした。

映像信号のPC互換性 DP規格KVMへの入力映像

映像信号の互換性は簡単に表現すると解像度のことです。

専門用語で言うとDisplayPort version 1.2以上の規格がKVMにインプットが出来て、8Kとかの過剰スペックの映像データは4Kまでダウングレードせれてディスプレイに出力されます。

ケーブルが刺さるだけではこのKVMは使えません。

例えば、PCからの画質が4K対応ということはDP(Display port) v1.2の規格に楽勝で満たしているので、わかりやすい解像度の表現では4K必要十分条件となります。というかKVMに接続するInputのPCのグラフィックスがv1.2以上のスペックがないと、このKVMに対応しないことが超重要です。

経験上、4Kとか耳にしなかった時代の古いPC(2010年とか)をこのKVMに組み込もうとすると正しくDisplayまで信号が届かずに画面表示されない。

このKVMを導入する前に接続するPCやワークステーションのCPUオンボードグラフィックス等のスペックが4Kに対応(またはDP v1.2)するかを確認するべし。単にCPUやグラフィックスの型番をググって検索すると、映像表示スペックが書いてあるメーカーのスペックページが出てくる。それがHDとかになると、このKVMが使えないPCの可能性が高い。

例えば、わざわざ59Pin(この時点で世代が古いGPUだと厳しそうと予想がつく)の端子からDPにケーブル変換とかしてもPCのグラフィックスペック次第なので、無駄なケーブルを買うことになってしまう。

ケーブル選びのよくある引っ掛けはこのKVMはDPで入力しなければいけないので、HDMI to DPという実質存在しない変更方向のケーブルを探して、間違ってDP to HDMIを買ってしまうパターンがあります。その場合、普通はHDMIに加えてUSB-Cが出力できるはずです、小さいので見逃さず無難にUSB Type-C to DPとかを選ぶと良いでしょう。(結局、またUGREENのケーブルになります。)

ちなみにDisplay側のオプションで解像度をDPのバージョンで変更できる機種があります。たとえば、DisplayでDegradeしてDP 1.2 >>1.0としても表示できます。KVMからのシグナルが1.2あれば好きに操作できまし映像表示されます。

KVMの取説には「DP 1.2」対応と分かりにくい記述になっている表記は調べるほどわからなくなって行くので、簡単に「4K」と言葉を置き換えて解釈しましよう。

なお、付属のケーブルはそのままでも使いやすいですが、ケーブルで配線がかさ張るので、少し費用がかかるけど、細めやナイロン編み込みケーブルで揃えるとKVM周囲が片付く。0.5mとか短いケーブルが欲しいところだけど、1mぐらいででしか安心できるブランドのケーブルが見つからない。エレコムかUGREENが無難でしょう。

KVM ATEN CS1924M 使えるホットキーの使い方

チャンネル切り替えボタンは本体にもあって、ボタンは押しやすいけどキーボードでもマウスでも切り替える設定ができます。ホットキーの割り当てというやつです。

このKVMの一番の売りはマウスでのチャンネル切り替えでしょう。

後述する、エミュレータでホットキーを認識させるためにはUSBの接続ポートが大切になります。

キーボードでチャンネル(画面)切り替え

  • Ctrl 2回 (デフォルト設定はScrollLock 2回)
  • 数字 (1から4の切り替えたいチャンネルに操作、入力なしだと1>2>3>4>1みたいに順番交代になる)
  • Enter

このホットキー自体や後述のホットキーのセッティング自体はどうやら有線のキーボードしか反応しないらしい。

機能したキーボード:FILCO Majestouch 2, Convertible 3(有線接続)

機能しなかった:FILCO Majestouch Convertible 3(Bluetooth レシーバー経由接続)、Elecom TKFDM110

これも相性があるので後述します。

マウスでチャンネル(画面)切り替え

マニュアルいわくシンプルな3つボタンマウスをサポートと書いてあります。

デフォルトではこのホットキーはオフになっていますので、後で早見表を出しているので、それで設定する必要はあります。

  • 3つボタンマウス限定の動作、ホイールをダブルクリック

順番交代でチャンネルが切り替わって行きます。

試したけど、機能するマウスが少ない!?試した中でLogicool M221だけがすぐに動作した。

参考までに、動作しなかったマウス:Logicool M325, M590, Elecom TKFDM110, そこ辺に転がっていたワークステーション付属の有線のHPやDELLの3つボタンのマウスを数種類

便利だけど、機能する法則はよくわからなかった。>>解明しました。後述します。

ホットキーセッティングモード

ホットキーセティングモードの起動はデフォルトで

  • Numlock押しっぱなし
  • -(マイナス)を0.5秒以下押す
  • Numlockを離す

らしいが、環境によっては

  • Ctrl押しっぱなし
  • F12 を0.5秒以下押す
  • Ctrlを離す

ちなみに僕の環境では後者がデフォルトだった。F12はGoogle Chromeなんかで0.5秒以上押すと開発者モードが開かれるので、それより短いって事です。

KVMをカスタマイズするには、このセッティングモードの起動を何回も入力します。

例えば、セッティングモード起動後に以下を組み合わせると、右のような設定ができる。

入力キー機能
Bビープ音を ON/OFF 
(デフォルトはON)
FMST(マルチストリームトランスポート)モードを有効/無効
ホットキーで拡張かミラーリングの表示設定を変えられる。
Hホットキーセッティングモードの起動キーをデフォルトと代替の間で交互に切り替え
「NumLockと – 」か「CtrlとF12」ってこと
R + EnterKVMの設定をリセットしてデフォルトに戻す
Tポート切替キーをデフォルト([Scroll Lock]の二度押し)と代替([Ctrl] の二度押し)
の間で交互に切り替え。KVMはCtrlな事が多いのでCtrlがお勧め
Wマウスによるポート切替機能を有効/無効にします。(目玉の機能です
F5すべての USB デバイスでリセットを実行。調子が悪い時の再起動感覚。
使えそうなもの抜粋

メタキーとして、操作中断したりする場合は「スペース」か「Esc」で抜ける事ができる。

他にF2でMacキーボードのエミュレーションなどもあるが、実質使えそうにないので省略した。

Macへの対応は後述でお勧めするFILCOキーボードでカバーする。

KVM CS1924Mとホットキーの相性が良いマウスとキーボード

・マウスに関して

マニュアルとしては3つボタンマウスをサポートとのことですが、実働実績は以下です。

ホットキー画面切り替えに対応できたマウスLogicool M221/M325/M585/M590/M750手持ちで試した全機種でした。マウスホイールをダブルクリックするだけでKVMのチャンネル変更ができました。キーボードとマウス一体のLogicool K240とElecom TKFDM110もマウスでチャンネル切り替え可能でした。

タイプで言うと、

標準的な3ボタンでLogi専用USBレシーバーのM221、マウスホイールにチルト機能があるLogiのUnifyingレシーバー接続のM325、さらにサイドボタンにEasy-Switch機能搭載Unifyingレシーバー接続のM585/590、新世代規格LogiBoltレシーバー接続のシグネチャー最上位M750、マウスキーボードのセットの機種、

割と幅広く対応してしまいました。もちろんそれぞれのオプションボタンもLogiOptions+で機能していました。

ハイエンドのMX Masterシリーズとかもう少しボタンが増えたタイプは試していませんが、高確率で使えそうです。

マニュアルの仕様的にはM221ぐらいしか使えないと思われました。動作安定を保証できるかと言われると、長期ではテストしていないのでわかりません。M221は長期利用しているので動作安定する条件も実績もあります。

ATENのKVMのホットキー対応マウス確認済み

色々と試したところ最重要な条件が、USB 2端子に接続することです。裏の青くない端子部分です。

僕がハマったのは、USB 3(青)の端子にマウスやキーボードを接続したりしていたので、正確な接続互換を調査出来ていませんでした。

写真の接続されている、LogicoolとFILCOの端子部分がホットキー認識可能な端子です。

ATENのKVMの裏側USB2端子

裏のUSB 2端子に接続しているとKVM本体のエミュレーターが稼働するようで、キーマップを認識してホットキーが有効になります。他に2ヶ所USB3のポートがありますが、こっちはPrinterや外部メモリなんかを想定しているようでエミュレーターに影響がない(稼働しない)ようです。

前にあるような青い(下の写真)USBがエミュレーターが反応しない(ホットキーが押せない)場所です。

ATENのKVMの裏側USB2端子2

・キーボードに関して

キーボードとマウス一体のLogicool K240とElecom TKFDM110のキーボードでは無線でしっかりとホットキーが反応しました。これが無線キーボードでの実績です。

状況調査後、USB端子位置とエミュレータの構造からわかっったことが、

Logicool K855のようなキー配列が特殊(スクロールロックやプリントスクリーンが無い)な場合は、どうやらキーマップを見失うようで、むしろUSB 2の端子に接続するとエミュレーターがバグってキー入力がまともに出来ません。回避策はUSB 3の方に接続してしまえば、ホットキーは使えないけど、キーボードは使うことができます。キーマップはLogiOption+で正しく認識させれば、チャンネル切り替えのホットキーはマウスに一任してしまい、ホットキーの設定の時だけ有線か別のキーボードを使えば日常的には困りません。

もう一つ、特殊なMajestouch Convertible 3(Bluetooth レシーバー経由接続)な構成だとBluetoothドライバは操作中のPCにあるため、KVM上ではエミュレーターが稼働せずにキーマップが無視されてホットキーの入力は不可能でした。この機種的には有線でも接続できるため、有線が無難となりますかね。同じ無線でも、専用レシーバーのK240達はKVMに装着してキーマップを管理しているのでホットキーが使えるってことですね。

以上の情報をまとめると、キー配列を守った無線キーボード(ホットキーに該当するキーがちゃんと配列されている)なら全て接続ができそう。その際、USBレシーバー付きのキーボードでないとホットキーの反応をするレベルでKVMと親和しない。

(手持ち不足だったので、引き続き詳しく調べます)

・総合的に考えて

マウスでKVMのチャンネル切り替えが出来ちゃうということで、キーボードは結構好きに選べます。オススメはWindowsやMacに対応できるように、Bluetoothと有線の両対応なタイプがお勧め。

全部に対応できるキーボードです。

FILCOのMajestouch Convertible 3が正にそれ、基本は有線でDIPスイッチをMacモードに常にOnにしておいて、簡単な入力なら8割方そのまま使える。別売BluetoothレシーバーでKVM経由の無線接続はできるが、無線接続だとホットキー操作が無効になるので、基本的に有線で使う方針がお勧め。有線で使っているとKVMのポートが埋まると思いきや、Convertible 3本体のUSB portが有効になるのでプラマイZEROになります。

ガッツリMacで使うとなったらキーボードだけBluetoothで直接接続すれば、完全にMacに対応できる。Convertible 3のチャンネル切り替えボタンのアクセスが良好なので、これでカバーする。

DIPスイッチは背面だし、キーも小さく、アクセスが悪いので、最終手段という感じで、WindowsでもなるべくMacモードで使い、Windowsのキーの設定をMac風に設定しておけば操作感はほぼ同じにできる。

さらに、このキーボードだと、KVMのコンソールPC達に限らず、手持ちのiPhoneやiPadまで手広く操作ができてしまうので、FILCOのMajestouch Convertible 3が最強のオススメとしています。

有線で接続しているとBluetoothのペアリング相手が完全に余りますが、iPhoneとかのデスク外に取っておきました。

 マウスでチャンネル切り替えが出来るKVM是非お試しください。というか手持ちのKVMのスペックを今一度確認してみて下さい。

今回紹介した、DisplayPort版は楽天の方が入手しやすいようです。

後ろで紹介しますが、DVI版とHDMI版もあります。接続PCや環境に合わせて選んで下さい。

他の映像企画でもATENのKVMではマウスでチャンネル切り替えのできるホットキーエミュレータ機能はかなりの機種で使えます。

・映像端子DVIモデル: ATEN CS1782, CS1784

DVIのケーブルは太くて扱いにくいですが、古めの機種が混ざる場合はこれかVGAしかない。オタッキーなので、楽天の方が入手しやすい。

・映像端子HDMIモデル: ATEN CS1822, CS1824, CS1842, CS1844

家庭でよく使われるHDMIケーブル。AnkerがUSB-C to HDMIケーブルを発売していたりと、安心したケーブル選びができてDPよりは専門性感が下がりますかね。Amazonでの入手も簡単です。

・USB-C映像端子モデル: ノートPCともう一台みたいな配置でドッキングステーション要素の強い、まだ未開拓でチャンネル数も少ない。専用ソフトでホットキーの設定などと、やや高度なKVM。

ATEN US3311

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