メカニカルキーボードのというと打鍵が気持ち良く、指の負荷が軽く、高速にタイピングできるイメージがあるが、FILCOユーザー代表として中堅レベルのメカニカルキーボード利用にもチャレンジしてみました。機種はLogicoolのK855でFILCO定番の黒とは対照的な白くてカッコイイ色を選びました。
Logicoolからは貴重なMac対応なメカニカルキーボードの紹介です。
・KVM環境では無双の万能メカニカルキーボード
Windwsはもちろん、Macも対応、Logiレシーバーで接続なので、KVM経由でOSがゴチャゴチャして複数のPCを操作する環境なんかでは最強クラスのメカニカルキーボードです。Logiのレシーバーはペアリング構造が、Keyboard to Rceiver で完結するため、KVMで切り替えてもキーボードでペアリング先を切り替える必要( to PCまで設定する必要がない)がないのが、圧倒的な強みです。これがLogicool規格の強みです。これが出来る唯一のメカニカルキーボードです。
Mac対応Logicool K855のレビュー
Macbookと外部ディスプレイを使っており、キーボードは外部キーボードをいつも組み合わせています。
K855キーボードの軸はメカニカルキー市場は未成熟で、現在は赤軸しかない。僕はFILCOユーザーで茶軸を愛用していますが、赤軸と似ているとの聞くので、導入には抵抗がありませんでした。
赤軸は動作がリニアにスコスコというイメージのタイピングになるため、リストレストがないと手首が安定しない。FILCO赤軸に比べてスコンスコンといったリニア感は少し低く、特に大きい「スペース」キーは打鍵感が深くて抵抗感がある様に感じた。
表向き、デザインは金属を使っているだけあって表面は高級感がある。CHERRY MXキーなので、FILCOメカニカルキーボードを使っている人には特に相性がいい。座高(デスクからキーの底までの高さ)はFILCOより少し低いが、パンタグラフなんかと比べると高めとなっているのでリストレストは必須。メカニカルキーボードは手首を浮かせながらタイピングすると押し込み分で超疲れるので手首をデスク(リストレスト)に置くようにしましょう。
動作の目印になるLEDは右上のON/OFF確認用と、チャンネル3つ分の、どこに接続中か確認できるか判別するための4箇所だけの必要最小限。キートップ付近が光りそうなキーボトムの構造に見えるが、デザインだけで光る機能はありません。
背面はプラスチックで電池を入れるところが少し安っぽいと評価もされているらしいが、logiのマウスなどを使い慣れている人にとってはいつも通りの機構でなんとも思わない。logiらしく、USBレシーバーの収納ポケットもここにある。
電池一択式で、単四電池2本、初期から付属で商品到着後はそのまま使える。電池の寿命は半年ほど、電池残量表示は端末依存で表示されて管理できるが、iPhoneなんかには表示はされていなかった。
キーボードのチルト角度を変えるスタンドは1段階だが、カチッとしっかりとした構造をしている。
K855を使ってみた感想
オススメカラーはブラックになると思っていた。僕はホワイトを買って満足しているが、汚れが目立つという、当たり前の悩みが購入後、早くも発生している。長期に使っていたら確実に黒ずんだり、黄ばんだり、ホワイトキーボードがおしゃれでカッコいいのは最初だけだと思ったり。僕は早くもボールペンのインクがこびり付いてしまったが、印字がシールらしく強く擦って落とそうにも怖くて諦めた。
アルコール綿とかで拭いてんも消えませんでした。
・クリーニングが簡単
後日、考えを改めて、MONOの「消しゴム」で軽く擦ると綺麗さっぱり!
と、考えがひっくり返って、汚れは落としやすい白でした。半年は新品同様を維持できてます。
操作できる切り替え先のPCは3チャンネルあり、切り替えはLogicool独自のファンクションキーモードならワンストロークで簡単に切り替えられる。
「fn」+「esc」:このキーを使って、ファンクションモードをキートップに記載されているK855独自のモードと、一般的なファンクションに切り替えができる。どのメーカーも共通の暗記レベルの知識です。
一般的なファンクション状態で「fn」キーを押しながらファンクションを使って、その時だけ切り替えることもできる。「fn」+「esc」の組み合わせで切り替えとかの話はメーカー独自キーボードではほぼ共通の内容となるので、キーボードのカスタマイズデビューをするなら暗記というか忘れてもいいが常識だってことは覚えてもいい。とか。基本的にキーボードのキートップを見て鍵マークがあるので、それが「esc」の本当の意味で、K855は「Home」ボタンにも鍵マークがあるがこっちはファンクションの切り替えではなく、スクロールロックになる。
iPhoneと相性がいい
これはまさかの評価になるが、チャンネル切り替えのお手軽さとキーボードの軽さとが合わさって、iPhoneなんかをペアリングしておくと便利でした。
突然、中文くらいのメールを打ちたい場合、アプリなどで手続きが煩雑な場合、少し暇ができたのでブログの下書きをタイピングしたい場合、PCを開かずともそれなりの作業がK855を使ってiPhone上で出来てしまう。
キー配列はMac風になるので、Appleユーザーには楽チン。ビギナーでもキートップ下段にMacモードの入力パターンが書いてあるので優しい。日本語英語切り替えばスペースの左右ってのと、CtrlがCmdってのに変わるって2つぐらいの追加知識で支えこなせると思う。
重さは0.7kgとメカニカルキーボードとしては軽め、ペンタグラフタイプなどに比べれば重めになる。軽量PCよりは軽く、タブレットぐらいという感じのため、持ち運びは可能で外出に持ち出せるレベル。
ただし、調子に乗ってK855を移動してタイピングした結果、腱鞘炎的に手首が痛くなった。リストレストは必須ということを忘れており、デスクトの段差でかなり疲れた。機動性はリストレストと共に行動させましょう。
プリントスクリーンの位置が悩ましい
一般的なプリントスクリーンに当たるF12の横のF13の位置にキーがない。
そのため、K855のデフォルトのファンクションモードに割り当てられている[F7]を使うか、一般的なファンクションモードをOS上で割り振ってプリントスクリーンにする必要がある。個人的にはF12をあまり使用しないため、プリントスクリーンに割り当てている。ファンクションの割り当て方は、
MacOSの場合、
システム環境設定 >キーボードから、
ショートカットのタブを選び、スクリーンショットの欄から「スクリーショットと収録のオプション」の右の欄にF13と書かれてるはず。そこをダブルクリックで選び、例えばF12を押すと設定が変更できる。
OSレベルで変更しているため、他のキーボードでの入力の際も変更するので自分以外が使うPCの設定変更はお勧めできない。素直にlogiのファンクションを使うことも検討しましょう。(FILCOと交互に使うと、かなり間違える)
WindowsOSの場合、
設定がかなり面倒なので、カスタムしない良さそう。
Macとの互換性
おすすめファンクションキーのカスタマイズ。logicoolのデフォルトが割り振られているが、僕は正直、ほぼ使わないから変更してしまったほうがいいと思う。僕のオススメを紹介しておきます。
「半角/全角」キーは「`」となってしまい、無理にカスタムする必要がなさそう。使わないキーと割り切ってしまった方が良さそう。
Macだからといって特別な設定はなく、専用のLogiOption+をインストールして、指示に従って設定と、配列をJISにする程度、
以上の設定をしていれば、主にスペース横の「英数」「かな」「cmd」が機能するようになるため主要なタイピングはこれで出来る。
右側の「cmd」だけがMACと一個ずれているから、使わないようにしている。
散らかったデスクトップのアプリをタスク管理をするために、タスクビューなんかをファンクションキーに割り当てておくとMac純正ぽくつかえるが、外付けのキーボードという括りではApple純正のMagicKeyboardと同じ程度で使うことができる。
Windows側の設定をMacに似せておけば、一つのキーボードで2つのOSに苦労なく順応できる。Mac嫌いさんにはおすすめのキーボードかもしれない。
[caps lock]と[ctrl]がMac純正に比べて入れ替わっているが、純Mac使いでもこのキー配列は入れ替える人が多く、これは原点対象にならない。MacOS側では簡単に入れ替えられる機能が標準で備わっているので、変更したい人は簡単に変更できる。
Mac向け ファンクションキーの設定
F4〜F6が実質使わないので頻繁に使うMacの「Mission Control」は優先的に変更してしまいたい。
Windowsと同じ感覚で使えて便利な構成を考えてみました。
設定に困った事 キーの割り当て
国内販売はJISキーのみ、logicool専用のカスタマイズソフトlogi options+上ではUS配列が図式でいつも表示されているからMACで日本語配列が非対応かと焦った。ちなみにUS配列が欲しい場合は個人輸入するしかなさそうだ。
MACでK855をペアリングしてキー配列がUSの上の写真から変わらないのは焦った。が、これは外部キーボードあるあるなので、無視してもいい。キー配列はUSが初期値のようで、MACのキー配列の設定を変更する必要があった。繰り返し同じような操作をするとようやくJIS(日本語)が認識せれたが、LogiOptionsのソフト上は画像のUSキーのままであった。
・マクロ機能Smart Actionsは9ヶ所
上の黒縁で囲まれているF4からF12の9ヶ所のキーをSmart Actionsに割り当てることもできる。キーのロゴに近しいマクロを組まないと、何の機能だか忘れてしまいそうです。この機能はLogiのファンクションモードの時のみに機能するするので、「fn+Esc」で通常ファンクションに戻してしまうと使うことはできません。
K855まとめ
収納はメカニカルキーボードなだけあって厚みがある分は難儀する。キースタンドで突っかけて縦おきが可能で、電源のON/OFFも簡単なので誤入力とかの心配はないが、少し700gと重量があるので、おしゃれだからと言って飾っていると、高い位置からの落下した場合はダメージが大きそう。
logiBoltレシーバーを使った接続で、Bluetoothに対応していないPC筐体でも無線接続が可能、これがかなり便利で、FILCOには絶対に真似できない勝利する部分。もちろんLogi専用レシーバーを無視してBluetoothでも接続ができます。
Logiboltレシーバーは付属の箱に開けたら手前にこっそりと1つ付属しているので、単品で1000円前後なので、箱と一緒に捨てないように回収しておきましょう。
以前まで主流であったUnifyedのレシーバは使えないということに注意。これらは互換性がなく、それぞれlogicool独自の規格で、Flowとかセキュアとかを考慮した電波設計をしているらしい。
今までUnifyed使いでレシーバーを大量に集めた人は残念で、今度はLogiBoltレシーバーを集めねばない。
レシーバーの価格帯は同じく1000円前後で、LogiBoltはチャンネル2用にもう一つ買い足すことにしました。
職場でトラブルシューター役として移動しながらデスクトップPCを複数操作する事があるので、そんな時をメインに使っています。
(あのPC苦手マン達は困っているのにキーボードの前から離れずに座っているは何なんだろう。僕は退いてもらうのも面倒なので、USBをブスッと刺して横で自分のキーボードでタイプするような使い方をしています。)
キータイプは赤軸のみとのことですが、茶軸とかのラインナップの揃えてもらいたいと思いました。
コメント